万葉集入門
万葉集入門
日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。
(解説:黒路よしひろ)

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東(ひむがし)の野に炎(かぎろひ)の立つ見えてかへり見すれば月傾(かたぶ)きぬ

巻一(四十八)
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東の野の果てに曙光がさしそめて、振り返ると西の空には低く下弦の月が見えている。
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この歌も巻一(四十五)の柿本朝臣人麿の長歌につけられた人麿自身作による四首の反歌のうちのひとつで、人麿の歌としてはもっとも有名なもののひとつではないでしょうか。
学校の授業などでも習われた方も多いかと思いますし、なかには暗唱できる方もいらっしゃるでしょう^^

炎(かぎろひ)とは輝く光のこと、つまり朝陽によって真っ赤に染まった空のことです。
東の野原を見れば空を真っ赤に染めていままさに朝陽が昇ろうとしている。
振り返って西の空を見ればまだ月が沈まずに残っている。
要約すればこんな感じの意味ですが、この歌も実際にはそんな単純な情景歌ではありません。

おそらくは、いままさに沈もうとしている月を亡くなった父の草壁皇子、のぼる朝陽に軽皇子を喩え、輪廻転生、魂の復活をも感じさせてくれるなんとも壮大な一首となっています。


吉野郡大宇陀町にある「かぎろひの丘」。


人麻呂(人麿)の歌碑。


このかぎろひの丘では、毎年、陰暦の11月17日に当たる日の早朝に「かぎろひを観る会」が開催され、「かぎろひ」を見ようと多くの愛好家たちが集まってくるそうです。
ただし、実際にそれを観れる機会はなかなか訪れないようですが…


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万葉集巻一の他の歌はこちらから。
万葉集巻一


万葉集書籍紹介(参考書籍)
万葉集(1)〜〜(4)&別冊万葉集辞典 中西進 (講談社文庫) 定価620円〜〜1020円(税込み)
県立万葉文化舘名誉館長でもある中西進さんによる万葉集全四冊&別冊万葉集辞典です。
万葉集のほうは原文、読み下し訳、現代語訳、解説文が付けられていて、非常に参考になりこの4冊で一応、万葉集としては充分な内容になっています。
他の万葉集などでは読み下し訳のみで現代語訳がなかったりと、初心者の方には難しすぎる場合が多いですが、この万葉集ではそのようなこともありません。

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