万葉集入門
万葉集入門
日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。
(解説:黒路よしひろ)

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この世にし楽しくあらば来(こ)む世(よ)には虫にも鳥にもわれはなりなむ

巻三(三四八)
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今生きているこの世さえ楽しく暮らせたなら、来世には虫にだって鳥にだって私はなってもかまわないよ。
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この歌も大伴旅人(おほとものたびと)の「酒を讃むるの歌」のうちのひとつで非常に有名な一首ですね。
「この世さえ楽しく暮せたならば…」とは、逆にいうなら旅人はこの時、決して楽しい境遇にはなかったのでしょう。
しかし、千年以上たった今、そんな失意の旅人が詠んだ「酒を讃むるの歌」が今を生きるわれわれを勇気づけ楽しませてくれていることは、人が作ってきた歴史の中の救いのようにも思います。


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万葉集巻三


万葉集書籍紹介(参考書籍)
万葉集(1)〜〜(4)&別冊万葉集辞典 中西進 (講談社文庫) 定価620円〜〜1020円(税込み)
県立万葉文化舘名誉館長でもある中西進さんによる万葉集全四冊&別冊万葉集辞典です。
万葉集のほうは原文、読み下し訳、現代語訳、解説文が付けられていて、非常に参考になりこの4冊で一応、万葉集としては充分な内容になっています。
他の万葉集などでは読み下し訳のみで現代語訳がなかったりと、初心者の方には難しすぎる場合が多いですが、この万葉集ではそのようなこともありません。

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