万葉集入門
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現存する日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
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万葉集巻三
万葉集の巻三のページです。


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万葉集全巻一覧
万葉集全歌一覧(巻一 〜 巻四)

万葉集全歌一覧(巻五 〜 巻八)
(万葉集の全歌一覧ページです。)

巻一  巻二  巻三  巻四

巻五  巻六  巻七  巻八

巻十六

(他の巻もまた追加していきます)

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万葉集巻三

二三五:大君は神にし座せば天雲の
(柿本人麿〔柿本人麻呂〕


二三六:不聴と言へど強ふる志斐のが強語
(持統天皇)


二三七:否と言へど語れ語れと詔らせこそこ
(中臣志斐)


二三八:大宮の内まで聞こゆ網引すと
(長忌寸意吉麿〔長忌寸意吉麻呂〕)


二三九:やすみしし わご大王 高光る わが日の皇子の
(柿本人麿〔柿本人麻呂〕


二四〇:ひさかたの天ゆく月を網に刺し
(柿本人麿〔柿本人麻呂〕


二四一:皇は神にし坐せば真木の立つ
(柿本人麿〔柿本人麻呂〕


二四二:滝の上の三船の山に居る雲の
(弓削皇子)


二四三:王は千歳に座さむ白雲も
(春日王)


二四四:三吉野の御船の山に立つ雲の
(弓削皇子)


二四五:聞くが如まこと貴く奇しくも
(長田王)


二四六:葦北の野坂の浦ゆ船出して
(長田王)


二四七:沖つ波辺波立つともわが背子が
(石川丈夫)


二四八:隼人の薩摩の迫門を雲居なす
(長田王)


二四九:御津の崎波を恐み隠り江の
(柿本人麿〔柿本人麻呂〕)


二五〇:珠藻刈る敏馬を過ぎて夏草の
(柿本人麿〔柿本人麻呂〕)


二五一:淡路の野島の崎の浜風に
(柿本人麿〔柿本人麻呂〕)


二五二:荒栲の藤江の浦に鱸釣る
(柿本人麿〔柿本人麻呂〕)


二五三:稲日野も行き過ぎかてに思へれば
(柿本人麿〔柿本人麻呂〕)


二五四:留火の明石大門に入る日にか
(柿本人麿〔柿本人麻呂〕)


二五五:天離る夷の長通ゆ恋ひ来れば
(柿本人麿〔柿本人麻呂〕)


二五六:飼飯の海の庭好くあらし刈薦の
(柿本人麿〔柿本人麻呂〕)


二五七:天降りつく 天の香具山 霞立つ 春に至れば
(鴨君足人)


二五八:人漕がずあらくも著し潜きする
(鴨君足人)


二五九:何時の間に神さびけるか香山の
(鴨君足人)


二六〇:天降りつく 神の香山 打ち靡く 春さり来れば
(鴨君足人)


二六一:やすみしし わご大君 高輝らす 日の皇子 しきいます
(柿本人麿〔柿本人麻呂〕


二六二:矢釣山木立も見えず降りまがふ
(柿本人麿〔柿本人麻呂〕


二六三:馬いたく打ちてな行きそ日ならべて
(刑部垂麻呂〔刑部垂麿〕)

二六四:もののふの八十氏河の網代木に
(柿本人麻呂〔柿本人麿〕)


二六五:苦しくも降り来る雨か神の崎
(長忌寸奥麿〔長忌寸奥麿〕)

二六六:淡海の海夕波千鳥汝が鳴けば
(柿本人麻呂〔柿本人麿〕)


二六七:むささびは木末求むとあしひきの
(志貴皇子)


二六八:わが背子が古家の里の明日香には
(長屋王)


二六九:人見ずはわが袖もちて隠さむを
(阿部女郎)

二七〇:旅にして物恋しきに山下の
(高市黒人)


二七一:桜田へ鶴鳴き渡る年魚市潟
(高市黒人)


二七二:四極山うち越え見れば笠縫の
(高市黒人)


二七三:磯の崎漕ぎ廻み行けば近江の海
(高市黒人)


二七四:わが船は比良の湊に漕ぎ泊てむ
(高市黒人)


二七五:何処にかわれは宿らむ高島の
(高市黒人)


二七六:妹もわれも一つなれかも三河なる
(高市黒人)


二七七:とく来ても見てましものを山城の
(高市黒人)


二七八:志賀の海人は藻刈り塩焼き暇なみ
(石川君子〔石川吉美侯〕)


二七九:吾妹子に猪名野は見せつ名次山
(高市黒人)


二八〇:いざ児ども大和へ早く白菅の
(高市黒人)


二八一:白菅の真野の榛原往くさ来さ
(黒人の妻)


二八二:つのさはふ磐余も過ぎず泊瀬山
(春日老)


二八三:住吉の得名津に立ちて見渡せば
(高市黒人)


二八四:焼津辺にわが行きしかば駿河なる
(春日老)


二八五:栲領巾の懸けまく欲しき妹の名を
(丹比笠麿)


二八六:宜しなへわが背の君の負ひ来にし
(春日老)


二八七:ここにして家やも何処白雲の
(石川卿)


二八八:わが命し真幸くあらばまたも見む
(穂積老)


二八九:天の原ふりさけ見れば白真弓
(間人大浦)


二九〇:倉橋の山を高みか夜ごもりに
(間人大浦)


二九一:真木の葉のしなふ勢の山忍はずて
(小野事主)


二九二:ひさかたの天の深女の石船の
(角麻呂〔角麿〕)

二九三:塩干の三津の海女のくぐつ持ち
(角麻呂〔角麿〕)


二九四:風を疾み沖つ白波高からし
(角麻呂〔角麿〕)


二九五:住吉の岸の松原遠つ神
(角麻呂〔角麿〕)

二九六:廬原の浄見の崎の三保の浦の
(田口益人)


二九七:昼見れど飽かぬ田児の浦大君の
(田口益人)

二九八:亦打山夕越え行きて廬前の
(弁其〔春日老〕)


二九九:奥山の菅の葉しのぎ降る雪の
(大伴安麻呂〔大伴安麿〕)

三〇〇:佐保過ぎて寧楽の手向に置く幣は
(長屋王)


三〇一:磐が根のこごしき山を越えかねて
(長屋王)


三〇二:児らが家道やや間遠きをぬばたまの
(安倍広庭〔阿倍広庭〕)

三〇三:名くはしき稲見の海の沖つ波
(柿本人麻呂〔柿本人麿〕)


三〇四:大君の遠の朝廷とあり通ふ
(柿本人麻呂)


三〇五:かくゆゑに見じといふものを楽浪の
(高市黒人)


三〇六:伊勢の海の沖つ白波花にもが
(安貴王)


三〇七:はだ薄久米の若子が座しける
(博通法師)


三〇八:常盤なる石室は今もありけれど
(博通法師)


三〇九:石室戸に立てる松の樹汝を見れば
(博通法師)


三一〇:東の市の植木の木足るまで
(門部王)


三一一:梓弓引き豊国の鏡山
(鞍作益人)


三一二:昔こそ難波田舎と言はれけめ
(藤原宇合)


三一三:み吉野の滝の白波知らねども
(土理宣令)


三一四:さざれ波磯越道なる能登湍河
(波多小足)


三一五:み吉野の 芳野の宮は 山柄し 貴くあらし
(大伴旅人)


三一六:昔見し象の小河を今見れば
(大伴旅人)


三一七:天地の 分れし時ゆ 神さびて 高く貴き 駿河なる
(山部赤人〔山辺赤人〕)


三一八:田児の浦ゆうち出て見れば真白にそ
(山部赤人〔山辺赤人〕)


三一九:なまよみの 甲斐の国 うち寄する 駿河の国と
(笠金村?)


三二〇:不尽の嶺に降り置く雪は六月の
(笠金村?)


三二一:不尽の嶺を高み恐み天雲も
(高橋虫麻呂?)


三二二:皇神祖の 神の命の 敷きいます 国のことごと
(山部赤人〔山辺赤人〕


三二三:ももしきの大宮人の飽田津に
(山部赤人〔山辺赤人〕)


三二四:三諸の 神名備山に 五百枝さし 繁に生ひたる
(山部赤人〔山辺赤人〕)


三二五:明日香河川淀さらず立つ霧の
(山部赤人〔山辺赤人〕)


三二六:見渡せば明石の浦に燭す火の
(門部王)


三二七:海若の沖に持ち行きて放つとも
(通観僧)


三二八:あをによし寧楽の京師は咲く花の
(小野老)


三二九:やすみししわご大君の敷きませる
(大伴四綱)


三三〇:藤波の花は盛りになりにけり
(大伴四綱)


三三一:わが盛また変若めやもほとほとに
(大伴旅人)


三三二:わが命も常にもあらぬか昔見し
(大伴旅人)


三三三:浅茅原つばらつばらにも思へば
(大伴旅人)


三三四:わすれ草わが紐に付く香具山の
(大伴旅人)


三三五:わが行きは久にはあらじ夢のわだ
(大伴旅人)


三三六:しらぬひ筑紫の綿は身につけて
(沙弥満誓)


三三七:憶良らは今は罷らむ子泣くらむ
(山上憶良)


三三八:験なき物を思はずは一杯の
(大伴旅人)


三三九:酒の名を聖と負せし古の
(大伴旅人)


三四〇:古の七の賢き人どもも
(大伴旅人)


三四一:賢しみと物いふよりは酒飲みて
(大伴旅人)


三四二:言はむすべせむすべ知らず極まりて
(大伴旅人)


三四三:なかなかに人とあらずは酒壺に
(大伴旅人)


三四四:あな醜賢しらをすと酒飲まぬ
(大伴旅人)


三四五:値無き宝といふも一杯の
(大伴旅人)


三四六:夜光る玉といふとも酒飲みて
(大伴旅人)


三四七:世のなかの遊びの道にすすしくは
(大伴旅人)


三四八:この世にし楽しくあらば来む世には
(大伴旅人)


三四九:生ける者つひにも死ぬるものにあれば
(大伴旅人)


三五〇:黙然をりて賢しらするは酒飲みて
(大伴旅人)


三五一:世間を何に譬へむ朝びらき
(沙弥満誓)


三五二:葦へには鶴が音鳴きて湖風
(若湯座王)


三五三:み吉野の高城の山に白雲は
(通観僧〔釈通観〕)


三五四:繩の浦に塩焼くけぶり夕されば
(日置少老)


三五五:大汝少彦名おいましけむ
(生石村主真人)


三五六:今日もかも明日香の川の夕さらず
(村主上古麻呂〔村主上古麿〕)


三五七:繩の浦ゆ背向に見ゆる沖つ島
(山部赤人〔山辺赤人〕)


三五八:武庫の浦を漕ぎ廻る小舟粟島を
(山部赤人〔山辺赤人〕)


三五九:阿倍の島鵜の住む礒に寄する波
(山部赤人〔山辺赤人〕)


三六〇:潮干なば玉藻刈り蔵め家の妹が
(山部赤人〔山辺赤人〕)

三六一:秋風の寒き朝明を佐農の岡
(山部赤人〔山辺赤人〕)

三六二:みさごゐる磯廻に生ふる名乗藻の
(山部赤人〔山辺赤人〕)


三六三:みさごゐる荒磯に生ふる名乗藻の
(山部赤人〔山辺赤人〕)

三六四:大夫の弓上振り起し射つる矢を
(笠金村)


三六五:塩津山うち越え行けば我が乗れる
(笠金村)


三六六:越の海の 角鹿の浜ゆ 大船に 真梶貫きおろし
(笠金村)


三六七:越の海の手結が浦を旅にして
(笠金村)


三六八:大船に真梶繁貫き大君の
(石上大夫)


三六九:もののふの臣の壮士は大君の
(笠金村?)


三七〇:雨降らずとの曇る夜の濡れひづと
(阿倍広庭〔安倍広庭〕)


三七一:飫宇の海河原の千鳥汝が鳴けば
(門部王)


三七二:春日を 春日の山の 高座の 三笠の山に
(山部赤人〔山辺赤人〕)


三七三:高座の三笠の山に鳴く鳥の
(山部赤人〔山辺赤人〕)


三七四:雨ふらば着むと思へる笠の山
(石上乙麻呂〔石上乙麿〕)


三七五:吉野なる夏実の河の川淀に
(湯原王)


三七六:あきづ羽の袖振る妹を玉くしげ
(湯原王)


三七七:青山の嶺の白雲朝に日に
(湯原王)


三七八:古のふるき堤は年深み
(山部赤人〔山辺赤人〕)

三七九:ひさかたの 天の原より 生れ来たる 神の命
(大伴坂上郎女)


三八〇:木綿畳手に取り持ちてかくだにも
(大伴坂上郎女)


三八一:家思ふとこころ進むな風守り
(筑紫の娘子〔児島〕)

三八二:鶏が鳴く 東の国に 高山は 多にあれども
(丹比真人国人)


三八三:筑羽嶺を外のみ見つつありかねて
(丹比真人国人)


三八四:わが屋戸に韓藍蒔き生し枯れぬれど
(山部赤人〔山辺赤人〕)


三八五:あられふる吉志美が岳を険しみと
(味稲?)


三八六:この夕柘のさ枝の流れ来ば
(作者不明)


三八七:古に梁打つ人の無かりせば
(若宮年魚麿)


三八八:海若は 霊しきものか 淡路島 中に立て置きて
(作者不明)


三八九:島伝ひ敏馬の崎を漕ぎ廻れば
(作者不明)


三九〇:軽の池の浦廻行き廻る鴨すらに
(紀皇女)


三九一:鳥総立て足柄山に船木伐り
(沙弥満誓)


三九二:ぬばたまのその夜の梅をた忘れて
(大伴百代)


三九三:見えずとも誰恋ひざらめ山の末に
(沙弥満誓)


三九四:標結ひてわが定めてし住吉の
(余明軍)


三九五:託馬野に生ふる紫草衣に染め
(笠郎女)


三九六:陸奥の真野の草原遠けども
(笠女郎)


三九七:奥山の岩本菅を根深めて
(笠女郎)

三九八:妹が家に咲きたる梅の何時も何時も
(藤原八束)


三九九:妹が家に咲きたる花の梅の花
(藤原八束)


四〇〇:梅の花咲きて散りぬと人はいへど
(大伴駿河麻呂)


四〇一:山守のありける知らにその山に
(大伴坂上郎女)


四〇二:山主はけだしありとも吾妹子が
(大伴駿河麿)


四〇三:朝に日に見まく欲りするその玉を
(大伴家持)


四〇四:ちはやぶる神の社し無かりせば
(娘子)


四〇五:春日野に粟蒔けりせば鹿待ちに
(佐伯赤麿〔佐伯赤麻呂〕)


四〇六:わが祭る神にはあらず丈夫に
(娘子)


四〇七:春霞春日の里の植子水葱
(大伴駿河麿〔大伴駿河麻呂〕)

四〇八:石竹のその花にもが朝な朝な
(大伴家持)


四〇九:一日には千重波しきに思へども
(大伴駿河麿〔大伴駿河麻呂〕)


四一〇:橘を屋前に植ゑ生し立ちてゐて
(大伴坂上郎女)


四一一:吾妹子が屋前の橘いと近く
(作者不詳)


四一二:頂に蔵める玉は二つ無し
(市原王)

四一三:須磨の海人の塩焼衣の藤衣間遠に
(大網公人主)

四一四:あしひきの岩根こごしみ菅の根を
(大伴家持)


四一五:家にあれば妹が手まかむ草枕
(聖徳皇子〔聖徳太子〕)


四一六:ももづたふ磐余の池に鳴く鴨を
(大津皇子)


四一七:王の親魄逢へか豊国の
(手持女王)


四一八:豊国の鏡山の石戸立て
(手持女王)


四一九:石戸破る手力もがも手弱き
(手持女王)


四二〇:なゆ竹の とをよる皇子 さ丹つらふ わご大王は
(丹生王)


四二一:逆言の狂言とかも高山の
(丹生王)


四二二:石上布留の山なる杉群の
(丹生王)

四二三:つのさはふ 磐余の道を 朝さらず 行きけむ人の
(山前王)

四二四:隠口の泊瀬少女が手に纏ける
(山前王)


四二五:河風の寒き長谷を嘆きつつ
(山前王)


四二六:草枕旅の宿に誰が夫か
(柿本人麿〔柿本人麻呂〕


四二七:百足らず八十隅坂に手向せば
(刑部垂麿〔刑部垂麻呂〕)


四二八:隠口の泊瀬の山の山の際に
(柿本人麿〔柿本人麻呂〕)


四二九:山の際ゆ出雲の児らは霧なれや
(柿本人麿〔柿本人麻呂〕)


四三〇:八雲さす出雲の子らが黒髪は
(柿本人麿〔柿本人麻呂〕)


四三一:古に 在りけむ人の 倭文幡の 帯解きかへて
(山部赤人〔山辺赤人〕)


四三二:われも見つ人にも告げむ葛飾の
(山部赤人〔山辺赤人〕)


四三三:葛飾の真間の入江にうちなびく
(山部赤人〔山辺赤人〕)


四三四:風早の美保の浦廻の白つつじ
(河辺宮人)


四三五:みつみつし久米の若子がい触れけむ
(河辺宮人)


四三六:人言の繁きこのころ玉ならば
(河辺宮人)


四三七:妹もわれも清の河の川岸の
(河辺宮人)


四三八:愛しき人の纏きてし敷栲の
(大伴旅人)


四三九:還るべく時は成りけり京師にて
(大伴旅人)


四四〇:京なる荒れたる家にひとり寝ば
(大伴旅人)


四四一:大君の命恐み大殯の
(倉橋部大女)


四四二:世間は空しきものとあらむとそ
(作者不明)


四四三:天雲の 向伏す国の 武士と いはゆる人は
(大伴三中)


四四四:昨日こそ君は在りしか思はぬに
(大伴三中)


四四五:何時しかと待つらむ妹に玉梓の
(大伴三中)


四四六:吾妹子が見し鞆の浦のむろの木は
(大伴旅人)


四四七:鞆の浦の磯のむろの木見むごとに
(大伴旅人)


四四八:磯の上に根這ふむろの木見し人を
(大伴旅人)


四四九:妹と来し敏馬の崎を還るさに
(大伴旅人)


四五〇:往くさには二人わが見しこの崎を
(大伴旅人)


四五一:人もなき空しき家は草枕
(大伴旅人)


四五二:妹として二人作りしわが山斎は
(大伴旅人)


四五三:吾妹子が植ゑし梅の樹見るごとに
(大伴旅人)


四五四:愛しきやし栄えし君の座しせば
(余明軍)


四五五:かくのみにありけるものを萩の花
(余明軍)


四五六:君に恋ひいたもすべ無み蘆鶴の
(余明軍)


四五七:遠長く仕へむものと思へりし
(余明軍)


四五八:若子の這ひたもとほり朝夕に
(余明軍)


四五九:見れど飽かず座しし君が黄葉の
(県犬養人上)


四六〇:栲綱の 新羅の国ゆ 人言を よしと聞かして
(大伴坂上郎女)


四六一:留め得ぬ命にしあれば敷栲の
(大伴坂上郎女)


四六二:今よりは秋風寒く吹きなむを
(大伴家持)


四六三:長き夜を独りや宿むと君が言へば
(大伴書持)


四六四:秋さらば見つつ思へと妹が植ゑし
(大伴家持)


四六五:うつせみの世は常なしと知るものを
(大伴家持)


四六六:わが屋前に 花そ咲きたる そを見れど 情も行かず
(大伴家持)


四六七:時はしも何時もあらむを情いたく
(大伴家持)


四六八:出でて行く道知らませばあらかじめ
(大伴家持)


四六九:妹が見し屋前に花咲き時は経ぬ
(大伴家持)


四七〇:かくのみにありけるものを妹もわれも
(大伴家持)


四七一:家離りいます吾妹を停めかね
(大伴家持)


四七二:世間は常かくのみとかつ知れど
(大伴家持)


四七三:佐保山にたなびく霞見るごとに
(大伴家持)


四七四:昔こそ外にも見しか吾妹子が
(大伴家持)


四七五:懸けまくも あやにかしこし 言はまくも ゆゆしきかも
(大伴家持)


四七六:わご王天知らさむと思はねば
(大伴家持)

四七七:あしひきの山さへ光り咲く花の
(大伴家持)

四七八:懸けまくも あやにかしこし わご王 皇子の命
(大伴家持)


四七九:愛しきかも皇子の命のあり通ひ
(大伴家持)


四八〇:大伴名に負ふ靱負ひて万代に
(大伴家持)


四八一:白栲の 袖さし交へて 靡き寝る わが黒髪の
(高橋朝臣)


四八二:うつせみの世の事にあれば外に見し
(高橋朝臣)

四八三:朝鳥の音のみし泣かむ吾妹子に
(高橋朝臣)


巻三:完
巻三についても今後もまた各歌の解説で写真などを追加していく予定です。



万葉集全巻一覧
万葉集全歌一覧(巻一 〜 巻四)

万葉集全歌一覧(巻五 〜 巻八)
(万葉集の全歌一覧ページです。)

巻一  巻二  巻三  巻四

巻五  巻六  巻七  巻八

巻十六

(他の巻もまた追加していきます)

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