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万葉集入門
万葉集入門
日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。
(解説:黒路よしひろ)

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ま草(くさ)刈る荒野にはあれど黄葉(もみちば)の過ぎにし君が形見(かたみ)とそ来(こ)し

巻一(四十七)
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阿騎の野は草を刈るしかない荒野だけれど、黄葉のように去っていった君の形見としてまたやって来たんだよ。
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この歌も巻一(四十五)の柿本朝臣人麿の長歌につけられた人麿自身作による四首の反歌のうちのひとつです。

いまは阿騎の野の周辺も開拓され整備されていますが、人麿たちが訪れた当時はまさに草を刈ることしか出来ないような荒野でした。
そんな荒野に草壁皇子を偲びやって来たのだと、死者の魂に呼び掛けている一首です。

このように万葉時代の人々は歌を通じて言魂の力により、死者や大自然の精霊、神々と交信することが出来ると信じていました。
この歌も草壁皇子の魂に呼び掛け、慰め、子である軽皇子にそのご加護を得ようとしているのでしょうか。


阿騎の野にある「かぎろひの丘」。



吉野郡大宇陀町、神楽岡神社にあるこの歌の歌碑。



神楽岡神社。
大宇陀町の道の駅の前の道を少し北に入った歴史的街並み保存地区内にあります。


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万葉集巻一の他の歌はこちらから。
万葉集巻一


万葉集書籍紹介(参考書籍)
万葉集(1)〜〜(4)&別冊万葉集辞典 中西進 (講談社文庫) 定価620円〜〜1020円(税込み)
県立万葉文化舘名誉館長でもある中西進さんによる万葉集全四冊&別冊万葉集辞典です。
万葉集のほうは原文、読み下し訳、現代語訳、解説文が付けられていて、非常に参考になりこの4冊で一応、万葉集としては充分な内容になっています。
他の万葉集などでは読み下し訳のみで現代語訳がなかったりと、初心者の方には難しすぎる場合が多いですが、この万葉集ではそのようなこともありません。

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