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万葉集入門
万葉集入門
日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。
(解説:黒路よしひろ)

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伊勢国に幸しし時に、京(みやこ)に留(とど)まれる柿本朝臣人麿の作れる歌

嗚呼見(あみ)の浦に船乗りすらむ感嬬(をとめ)※1らが珠裳(たまも)の裾(すそ)に潮(しほ)満つらむか

※1「感」は原文では「女」+「感」

巻一(四〇)
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あみの浦で船乗り遊びしている少女たちの美しい裳裾に潮は満ちているだろうか。
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この一首は、持統天皇が伊勢に行幸された際に、飛鳥の京に残った柿本朝臣人麿(かきのもとのあそみひとまろ)が詠んだ一首。
「嗚呼見(あみ)の浦」は、三重県鳥羽市小浜の南岸あたりでしょうか。
そんな「あみの浦でいまごろは船乗り遊びしているだろう少女たちの裳の裾に潮は満ちているだろうか」と、伊勢に行幸した人々を思って詠んだ歌ですね。
「裳(も)」はいまでいうスカートのようなもののことだそうです。

この歌もおそらくは単純に伊勢行幸に付き従った人々の様子を想像して詠んだというよりは、京に残った身として旅先の人々の無事を祈った歌なのでしょう。
つまりは潮の満ちた浦で船遊びしている少女らに心を寄せて詠うことで、言霊の力を以てそのような現実を実現させようとしているわけですね。
このような旅先の人々の無事を祈る歌は本来、家に残った妻などが夫を思って詠む形が多い(妻などが夫を残して旅に出るということは滅多にないため)のですが、ここでは男性の人麿が持統天皇の行幸に従駕した女官の少女たち(実際には少女たちの無事を祈ることで旅先の人々すべて)の無事を祈って詠んでいるという点で少し珍しい形の歌です。


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万葉集巻一の他の歌はこちらから。
万葉集巻一


万葉集書籍紹介(参考書籍)
万葉集(1)〜〜(4)&別冊万葉集辞典 中西進 (講談社文庫) 定価620円〜〜1020円(税込み)
県立万葉文化舘名誉館長でもある中西進さんによる万葉集全四冊&別冊万葉集辞典です。
万葉集のほうは原文、読み下し訳、現代語訳、解説文が付けられていて、非常に参考になりこの4冊で一応、万葉集としては充分な内容になっています。
他の万葉集などでは読み下し訳のみで現代語訳がなかったりと、初心者の方には難しすぎる場合が多いですが、この万葉集ではそのようなこともありません。

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