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万葉集入門
万葉集入門
日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。
(解説:黒路よしひろ)

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旅にして物恋(ものこほ)しきに○○音(ね)も聞こえずありせば恋ひて死なまし

右の一首は高安大島(たかやすのおほしま)

巻一(六七)
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旅先でもの恋しいのに○○鳴き声も聞こえなかったとしたら家が恋しくて死んでしまっていたよ
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この歌は高安大島(たかやすのおほしま)が旅先で詠んだ一首。
二句目の「○○」の部分は万葉集の原文で欠けていてはっきりとした意味は分からないのですが、前後から想像して鳥の鳴き声であることはたしかで「鶴(たづ)の」とする解釈が有力なようです。

「旅先でただでさえもの恋しいのに鶴の鳴き声も聞こえなかったとしたら家が恋しくて死んでしまっていたよ」と、こんな感じの意味になるでしょうか。
表面上は鳥の鳴き声に慰められている意味ですが、逆にいえばそれだけ「死んでしまいそうなほどに家に残してきた妻が恋しい」と言っているわけですね。
そして鳥の存在が自分と家の妻とを結んでくれていると信じて、旅先の夜の死んでしまいそうなほどに不安な心の動揺を鎮めようとしているわけです。


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万葉集巻一の他の歌はこちらから。
万葉集巻一


万葉集書籍紹介(参考書籍)
万葉集(1)〜〜(4)&別冊万葉集辞典 中西進 (講談社文庫) 定価620円〜〜1020円(税込み)
県立万葉文化舘名誉館長でもある中西進さんによる万葉集全四冊&別冊万葉集辞典です。
万葉集のほうは原文、読み下し訳、現代語訳、解説文が付けられていて、非常に参考になりこの4冊で一応、万葉集としては充分な内容になっています。
他の万葉集などでは読み下し訳のみで現代語訳がなかったりと、初心者の方には難しすぎる場合が多いですが、この万葉集ではそのようなこともありません。

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