万葉集入門
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日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。
(解説:黒路よしひろ)

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高市連黒人(たけちのむらじくろひと)の歌一首

住吉(すみのえ)の得名津(えなつ)に立ちて見渡せば武庫(むこ)の泊(とまり)ゆ出(い)づる船人(ふなびと)

巻三(二八三)
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住吉の得名津に立って見渡すと、いましも武庫の港から出航してゆく船人よ。
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この歌は高市連黒人(たけちのむらじくろひと)が旅先で詠んだ一首。
「得名津(えなつ)」は大阪市住吉区住之江町あたりから堺市浅香山町、遠里小野町あたり。

そんな「住吉の得名津に立って見渡すと、いましも武庫の港から出航してゆく船人よ。」と、武庫の港から出航してゆく船に心を寄せて詠んだ一首となっています。
旅愁の歌人とも呼ばれる黒人ですが、とくに海を行く船には旅先の自身の孤独な身と重ねて感じ入るものがあったようですね。
この歌でも、異界との境(当時、海は異界と繋がっているとも考えられていました)である海へと出航してゆく船に、旅先での不安に消え入りそうになる自身の姿を重ねて見ていたのではないでしょうか。


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万葉集巻三


万葉集書籍紹介(参考書籍)
万葉集(1)〜〜(4)&別冊万葉集辞典 中西進 (講談社文庫) 定価620円〜〜1020円(税込み)
県立万葉文化舘名誉館長でもある中西進さんによる万葉集全四冊&別冊万葉集辞典です。
万葉集のほうは原文、読み下し訳、現代語訳、解説文が付けられていて、非常に参考になりこの4冊で一応、万葉集としては充分な内容になっています。
他の万葉集などでは読み下し訳のみで現代語訳がなかったりと、初心者の方には難しすぎる場合が多いですが、この万葉集ではそのようなこともありません。

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