万葉集入門
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日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。
(解説:黒路よしひろ)

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山部宿禰赤人の歌一首

わが屋戸(やど)に韓藍蒔(からあゐま)き生(おほ)し枯れぬれど懲(こ)りずてまたも蒔(ま)かむとそ思ふ

巻三(三八四)
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私の家に鶏頭の種を蒔いて育てたけれど枯れてしまったよ。けれども懲りずにまた蒔こうと思います。
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この歌は山部宿禰赤人(やまのべのすくねあかひと)が庭に種を蒔いた鶏頭を詠った一首。
「韓藍(からあゐ)」は「鶏頭(けいとう)」のことで、「韓(から)」の「藍(あゐ)」色を取る草として絵具用に大陸からもたらされた植物。

そんな鶏頭の種を家に蒔いた赤人が「私の家に鶏頭の種を蒔いて育てたけれど枯れてしまったよ。けれども懲りずにまた蒔こうと思います。」と、一度は枯らせてしまったけれど懲りずにまた蒔きたいとの思いを詠った一首となっています。

ただ、この歌はどうやら実際に鶏頭の種を蒔いたわけではなく「韓藍(鶏頭)」をお題にして詠まれた宴席歌のようで、この「韓藍」には女性のことを譬えて詠っているようです。
つまりは、「私の家で美しい女性を住まわせていたのですがその人は去ってしまいました。けれども懲りずにまた素敵な女性を探そうと思います」といった感じでしょうか。
まあ、赤人にそのような想い人が実際にいたわけではないのでしょうけれど、宴席での戯れ歌としては魅力的な恋歌ですよね。


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万葉集巻三


万葉集書籍紹介(参考書籍)
万葉集(1)〜〜(4)&別冊万葉集辞典 中西進 (講談社文庫) 定価620円〜〜1020円(税込み)
県立万葉文化舘名誉館長でもある中西進さんによる万葉集全四冊&別冊万葉集辞典です。
万葉集のほうは原文、読み下し訳、現代語訳、解説文が付けられていて、非常に参考になりこの4冊で一応、万葉集としては充分な内容になっています。
他の万葉集などでは読み下し訳のみで現代語訳がなかったりと、初心者の方には難しすぎる場合が多いですが、この万葉集ではそのようなこともありません。

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