万葉集入門
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日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。
(解説:黒路よしひろ)

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河内百枝娘子(かふちのももえのをとめ)の大伴宿禰家持に贈れる歌二首

はつはつに人を相(あひ)見ていかならむいづれの日にかまた外(よそ)に見む

巻四(七〇一)
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ほんの少しの間あなたにお逢いして、どのようないつの日にかまた外ながらにでもお目にかかることが出来るでしょうか。
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この歌は河内百枝娘子(かふちのももえのをとめ)が大伴宿禰家持(おほとものすくねやかもち)に贈った二首の恋歌のうちのひとつ。
河内百枝娘子についてははっきりとしたことはわかりませんが、あるいは遊女(うかれめ)の類でしょうか。
名前に「河内」とついていることから河内地方の人物で、おそらく家持が難波の大伴の領地を訪れたときに接待をした遊女なのでしょう。

この時代の遊女は後の世の遊女とは違い、宴の席などで貴族や官人と歌を交わすなどの接待をする教養のある女性が多かったようです。
この河内百枝娘子も歌の内容などからしてなかなかに歌の才のある女性だったようですね。

「ほんの少しの間あなたにお逢いして、どのようないつの日にかまた外ながらにでもお目にかかることが出来るでしょうか。」とは、実際にはもう二度と逢えないだろうことも予感しての一首なのでしょうか。
まあ、実際の恋歌と見るよりは難波の領地を訪れていた家持を接待をした遊女が、都に帰ってゆく家持に贈った送別歌と見るべきなのかも知れませんが…
一期一会の心からの接待というものは、このように恋人への思いにも似た深い愛情に繋がるものなのかも知れませんね。


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万葉集巻四


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県立万葉文化舘名誉館長でもある中西進さんによる万葉集全四冊&別冊万葉集辞典です。
万葉集のほうは原文、読み下し訳、現代語訳、解説文が付けられていて、非常に参考になりこの4冊で一応、万葉集としては充分な内容になっています。
他の万葉集などでは読み下し訳のみで現代語訳がなかったりと、初心者の方には難しすぎる場合が多いですが、この万葉集ではそのようなこともありません。

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