万葉集入門
万葉集入門
現存する日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。
(解説:黒路よしひろ)

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うちなびく春来(きた)るらし山の際(ま)の遠き木末(こぬれ)の咲き行く見れば

巻八(一四二二)
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草木がなびく春が来たらしい。山際の遠くの桜の梢に花がつぎつぎと咲いて行くのを見れば
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この歌も先の巻八(一四二一)の歌と同じく、尾張連(おはりのむらじ)が詠んだ二首の歌のうちのひとつ。
先の歌と同じくこちらでも何の花かははっきりと言っていませんが、これもおそらくは桜の花でしょう。
「うちなびく」は「春」にかかる枕詞。

歌の内容は「草木がなびく春が来たらしい。山際の遠くの桜の梢に花がつぎつぎと咲いて行くのを見れば」と、山の際の桜の花が咲いて行くのを見て春の到来を感じ取った喜びの一首ですね。
現代でも桜と言えば春を代表する花ですし桜の開花を見て春を実感する人も多いかと思いますが、尾張連たち万葉の時代の人々もやはり同じ思いだったのでしょうね。
そんな春の到来を喜ぶ素直な気持ちが素敵に表現されている一首のように思います。


ヤマザクラ。
万葉集の時代は桜よりも梅のほうが好まれたとよく言われますが、それは大陸の文化を好んだ貴族たちの間の話であって、庶民の好んだ花と言えばやはりヤマザクラなどの桜であったようです。


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万葉集巻八


万葉集書籍紹介(参考書籍)
万葉集(1)〜〜(4)&別冊万葉集辞典 中西進 (講談社文庫) 定価620円〜〜1020円(税込み)
県立万葉文化舘名誉館長でもある中西進さんによる万葉集全四冊&別冊万葉集辞典です。
万葉集のほうは原文、読み下し訳、現代語訳、解説文が付けられていて、非常に参考になりこの4冊で一応、万葉集としては充分な内容になっています。
他の万葉集などでは読み下し訳のみで現代語訳がなかったりと、初心者の方には難しすぎる場合が多いですが、この万葉集ではそのようなこともありません。

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