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万葉集入門
万葉集入門
現存する日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。
(解説:黒路よしひろ)

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大伴宿禰三林(おほとものすくねみはやし)の梅の歌一首

霜雪(しもゆき)もいまだ過ぎねば思はぬに春日(かすが)の里に梅の花見つ

巻八(一四三四)
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霜も雪もまだに消えていないので思ってもいなかったのに、さすが春日の里に梅の花を見たよ
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この歌は大伴宿禰三林(おほとものすくねみはやし)が梅の花を詠んだ一首です。
大伴三林については詳しいことはわかりませんが、あるいは大伴三依(おほとものみより)のことを誤って三林と記したとの説もあるようです。

そんな大伴三林が詠んだ梅の花の歌ですが「霜も雪もまだに消えていないので思ってもいなかったのに、さすが春日の里に梅の花を見たよ」と、まだ霜も雪も残る中で春日の里の梅の花を見つけた喜びを詠った一首となっています。
これは「春日」と言う名前だけあってさすがに春の梅の花が咲いているのだなあとの関心なわけですね。
春日の里は春日山の南、高円山の西麓のあたりの里。

今でも梅の花は他に先駆けて咲く春を代表する花ですが、そんな梅の花に春の到来を見つけた三林の喜びがよく表れている歌のように思います。


奈良公園内片岡梅林の梅。



片岡梅林の梅と円窓亭。
円窓亭は鎌倉時代に建てられた春日大社経庫を改造したものだそうです(重要文化財)。


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万葉集巻八の他の歌はこちらから。
万葉集巻八


万葉集書籍紹介(参考書籍)
万葉集(1)〜〜(4)&別冊万葉集辞典 中西進 (講談社文庫) 定価620円〜〜1020円(税込み)
県立万葉文化舘名誉館長でもある中西進さんによる万葉集全四冊&別冊万葉集辞典です。
万葉集のほうは原文、読み下し訳、現代語訳、解説文が付けられていて、非常に参考になりこの4冊で一応、万葉集としては充分な内容になっています。
他の万葉集などでは読み下し訳のみで現代語訳がなかったりと、初心者の方には難しすぎる場合が多いですが、この万葉集ではそのようなこともありません。

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