万葉集入門
日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。
(解説:黒路よしひろ)
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三輪山をしかも隠すか雲だにも心あらなむ隠さふべしや
巻一(十八)
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三輪山をどうしてこのように隠すのですか せめて雲だけでも心あってほしいものです 隠さないでいてくださいね
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先の額田王の長歌に付けられた反歌です。
この歌も作者は額田王。
意味については先の長歌をなぞったものですので、説明はいりませんね。
この三輪山、いまでは大和盆地でも「みわさん」と唐読みされていますが、万葉の時代には「みわやま」と呼ばれていたはずですので、この歌を読むときも「みわやまをしかもかくすか…」と読んだほうがよいでしょう。
先の長歌もそうですが、この歌も黙読するのではなく当時の人々の故郷を離れる寂しげな心を想いながら、一言、一言、(出来れば実際に三輪山を眺めながら)ぜひとも声に出して詠ってみて下さい。
歌を通して当時の人々の心を追体験することで、1000年の時を経て、額田王たち万葉人の想いがふたたび現在に蘇ってくるはずです。
奈良県桜井市にある大神神社の大鳥居の道を挟んで西に芝運動公園があり、その駐車場脇にこの歌の歌碑があります。
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万葉集巻一の他の歌はこちらから。
万葉集巻一
万葉集書籍紹介(参考書籍)
万葉集(1)〜〜(4)&別冊万葉集辞典 中西進 (講談社文庫) 定価620円〜〜1020円(税込み)
県立万葉文化舘名誉館長でもある中西進さんによる万葉集全四冊&別冊万葉集辞典です。
万葉集のほうは原文、読み下し訳、現代語訳、解説文が付けられていて、非常に参考になりこの4冊で一応、万葉集としては充分な内容になっています。
他の万葉集などでは読み下し訳のみで現代語訳がなかったりと、初心者の方には難しすぎる場合が多いですが、この万葉集ではそのようなこともありません。
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