×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

万葉集入門
万葉集入門
日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。
(解説:黒路よしひろ)

スポンサード リンク


或る本の歌

み吉野の 耳我の峰に 時じくそ 雪は降るといふ 間(ま)なくそ 雨は零(ふ)るといふ その雪の 時じきが如 その雨の 間なきが如 隈(くま)もおちず 思ひつつぞ来し その山道を

右は句々相換(かは)れり。因りてここに重ねて載す。

巻一(二十六)
-----------------------------------------------
吉野の耳我の山には 時知れず雪が降るという 絶え間なく雨が降るという その雪や雨の絶え間ないように 道を曲がるたびに 物思いを重ねながら その山道を辿ってきたことだよ
-----------------------------------------------

この長歌は、一読して分かるように天武天皇(かつての大海人皇子)の作の巻一(二十五)の歌の異伝。
句々が一部異なっているために万葉集に重ねて集録されたようです。
万葉集の中にはこの歌のように、同じ歌の異伝が多く収録されています。
おそらくは口伝だった歌が様々な書物に歌の記録として記載される過程で、もとの歌の語句が洗練されていった(必ずしも良いほうにとは限りませんが)のではないでしょうか。

このような句々の差異が生み出す「調べ(リズム)」や歌のイメージの違いを楽しむのも万葉集の魅力のひとつかと思います。


吉野山の金峯山寺。
耳我の峰ははっきりとした場所は分かりませんが、芋峠か金峯山あたりのことかと思われます。


スポンサード リンク


関連記事
万葉集巻一の他の歌はこちらから。
万葉集巻一


万葉集書籍紹介(参考書籍)
万葉集(1)〜〜(4)&別冊万葉集辞典 中西進 (講談社文庫) 定価620円〜〜1020円(税込み)
県立万葉文化舘名誉館長でもある中西進さんによる万葉集全四冊&別冊万葉集辞典です。
万葉集のほうは原文、読み下し訳、現代語訳、解説文が付けられていて、非常に参考になりこの4冊で一応、万葉集としては充分な内容になっています。
他の万葉集などでは読み下し訳のみで現代語訳がなかったりと、初心者の方には難しすぎる場合が多いですが、この万葉集ではそのようなこともありません。

万葉集入門(トップページ)へ戻る

当サイトはリンクフリーです、どうぞご自由に。
Copyright(c) 2015 Yoshihiro Kuromichi (plabotnoitanji@yahoo.co.jp)


スポンサード リンク


欲しいと思ったらすぐ買える!楽天市場は24時間営業中

Amazon.co.jp - 通販