万葉集入門
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日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。
(解説:黒路よしひろ)

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日置少老(へきのをおゆ)の歌一首

繩(なは)の浦に塩(しほ)焼くけぶり夕されば行き過ぎかねて山にたなびく

巻三(三五四)
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繩の浦に塩を焼く煙は夕方になると流れもせずに山にたなびいているよ。
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この歌は日置少老(へきのをおゆ)の詠んだ一首。
日置少老については詳しいことはわからないようです。
「繩(なは)の浦」は兵庫県相生市那波町の海岸。

そんな繩の浦を訪れた日置少老が「繩の浦に塩を焼く煙は夕方になると流れもせずに山にたなびいているよ。」と、土地の人々が塩を焼く煙が山にたなびく様子を詠んだ一首となっています。
これもおそらくは単純に情景を詠んだだけの歌ではなく、塩を焼く煙を詠むことでその土地の豊かさを詠った土地讃め要素を持った一首なのでしょうね。

先の巻三(三五三)の歌と同じく、この歌もまた海や土地の神々と人々の生活がまだまだ密接に結びついていた時代を感じさせてくれる興味深い一首のように思います。


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万葉集巻三


万葉集書籍紹介(参考書籍)
万葉集(1)〜〜(4)&別冊万葉集辞典 中西進 (講談社文庫) 定価620円〜〜1020円(税込み)
県立万葉文化舘名誉館長でもある中西進さんによる万葉集全四冊&別冊万葉集辞典です。
万葉集のほうは原文、読み下し訳、現代語訳、解説文が付けられていて、非常に参考になりこの4冊で一応、万葉集としては充分な内容になっています。
他の万葉集などでは読み下し訳のみで現代語訳がなかったりと、初心者の方には難しすぎる場合が多いですが、この万葉集ではそのようなこともありません。

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