万葉集入門
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日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。
(解説:黒路よしひろ)

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反歌

高座※1(たかくら)の三笠(みかさ)の山に鳴く鳥の止(や)めば継(つ)がるる恋もするかも

※1:「座」は原文では「木」偏+「安」。

巻三(三七三)
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高御座を覆う三笠の山に鳴く鳥の声のように絶え間なく恋をすることだなあ。
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この歌も山部宿禰赤人(やまべのすくねあかひと)が春日野(かすがの)に登って作った一首で、先の巻三(三七二)の長歌に付けられた反歌。
「高座(たかくら)」は「高御座(たかみくら)で天皇の玉座のこと。
そんな玉座を覆う御笠(みかさ)の響きから三笠に繋げて詠んでいます。

歌の内容自体は長歌の内容を要約して縮めただけのものなのであらためての解説の必要もないでしょう。
この歌もまた、三笠山に鳴く鳥の声の絶え間のないように止むことのない恋心を詠った宴席の場での一首なのでしょう。


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万葉集巻三


万葉集書籍紹介(参考書籍)
万葉集(1)〜〜(4)&別冊万葉集辞典 中西進 (講談社文庫) 定価620円〜〜1020円(税込み)
県立万葉文化舘名誉館長でもある中西進さんによる万葉集全四冊&別冊万葉集辞典です。
万葉集のほうは原文、読み下し訳、現代語訳、解説文が付けられていて、非常に参考になりこの4冊で一応、万葉集としては充分な内容になっています。
他の万葉集などでは読み下し訳のみで現代語訳がなかったりと、初心者の方には難しすぎる場合が多いですが、この万葉集ではそのようなこともありません。

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