万葉集入門
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日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。
(解説:黒路よしひろ)

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古(いにしへ)の人の食(き)こせる吉備(きび)の酒病(や)めばすべなし貫簀賜(ぬきすたば)らむ

巻四(五五四)
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古の人も召しあがったという吉備のお酒は病の私には必要のないものです。出来ればご当地に名高い貫簀をいただけませんか。
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この歌も先の巻四(五五三)の歌と同じく、丹生女王(にふのおほきみ)が大宰府にいる大伴旅人(おほとものたびと)に贈った二首の歌のうちの一首。
「貫簀(ぬきす)」とは竹で編んだ簀のことで、手洗い水などが飛び散らないようにたらいの上にかけて使用するもののこと。
おそらくは大宰府にいる旅人から吉備の酒を贈るとの手紙でももらったのでしょう。
この頃の丹生女王は病の床にあったのでしょうか「吉備のお酒は病の私には必要のないものです。出来ればご当地に名高い貫簀をいただけませんか。」と、お酒の代わりに大宰府に名高い貫簀が欲しいと歌で頼んだわけですね。

旅人からの申し出を断るだけでは角が立ちますが、その代りのものをねだるという心配りをするなど、この丹生女王という人はなかなかに気の利く甘え上手な人物だったようですね。
旅人もこんな感じでねだられては喜んで貫簀を贈ったことでしょう。


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万葉集巻四の他の歌はこちらから。
万葉集巻四


万葉集書籍紹介(参考書籍)
万葉集(1)〜〜(4)&別冊万葉集辞典 中西進 (講談社文庫) 定価637円〜〜1101円(税込み参考価格)
県立万葉文化舘名誉館長でもある中西進さんによる万葉集全四冊&別冊万葉集辞典です。
万葉集のほうは原文、読み下し訳、現代語訳、解説文が付けられていて、非常に参考になりこの4冊で一応、万葉集としては充分な内容になっています。
他の万葉集などでは読み下し訳のみで現代語訳がなかったりと、初心者の方には難しすぎる場合が多いですが、この万葉集ではそのようなこともありません。

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