万葉集入門
万葉集入門
日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。
(解説:黒路よしひろ)

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直に逢ひて見てばのみこそたまきはる命(いのち)に向ふわが恋止(や)まめ

巻四(六七八)
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直接に逢って共寝してこそ魂の極まる命の限りのわたしの恋も安らぐことでしょう。
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この歌も巻四(六七五)などの歌と同じく、中臣女郎(なかとみのいらつめ)が大伴宿禰家持(やかもち)に贈った五首の恋歌のうちのひとつ。
「たまきはる」は「命」に懸る枕詞。
そんな命の限りを尽くすような恋心の不安を訴えて「直接に逢って共寝してこそ魂の極まる命の限りのわたしの恋も安らぐことでしょう。」と、家持が逢いに来てくれることを切望する内容となっています。
これも障害が多いほどより熱く燃えてしまう恋心の典型的な例でしょうか。
逢えない時間が長く続けば続くほど、家持を思う中臣女郎の恋心はますます深くなっていったようです。


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万葉集巻四


万葉集書籍紹介(参考書籍)
万葉集(1)〜〜(4)&別冊万葉集辞典 中西進 (講談社文庫) 定価620円〜〜1020円(税込み)
県立万葉文化舘名誉館長でもある中西進さんによる万葉集全四冊&別冊万葉集辞典です。
万葉集のほうは原文、読み下し訳、現代語訳、解説文が付けられていて、非常に参考になりこの4冊で一応、万葉集としては充分な内容になっています。
他の万葉集などでは読み下し訳のみで現代語訳がなかったりと、初心者の方には難しすぎる場合が多いですが、この万葉集ではそのようなこともありません。

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