万葉集入門
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日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。
(解説:黒路よしひろ)

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夜昼(よるひる)といふ別(わき)知らにわが恋ふる心はけだし夢(いめ)に見えきや

巻四(七一六)
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夜昼の別なく私が恋する心は、きっとあなたの夢に現れて見えたことでしょう。
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この歌も巻四(七一四)の歌などと同じく、大伴宿禰家持(おほとものすくねやかもち)が娘子(をとめ)に贈った七首の恋歌のうちのひとつ。
この時代、誰かの夢を見ることはその夢に現れた相手が自分のことを深く思っている表れと考えられていました。
それゆえに家持も自分が夜昼分かたずにこれほど娘子のことを恋しく思っているのだから、きっと娘子の夢のなかに自分が現れて見えていることだろう、と思ったわけですね。
それほどに深く家持はこの娘子のことを恋しく思っていたということでしょう。


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万葉集巻四の他の歌はこちらから。
万葉集巻四


万葉集書籍紹介(参考書籍)
万葉集(1)〜〜(4)&別冊万葉集辞典 中西進 (講談社文庫) 定価620円〜〜1020円(税込み)
県立万葉文化舘名誉館長でもある中西進さんによる万葉集全四冊&別冊万葉集辞典です。
万葉集のほうは原文、読み下し訳、現代語訳、解説文が付けられていて、非常に参考になりこの4冊で一応、万葉集としては充分な内容になっています。
他の万葉集などでは読み下し訳のみで現代語訳がなかったりと、初心者の方には難しすぎる場合が多いですが、この万葉集ではそのようなこともありません。

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