万葉集入門
日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。
(解説:黒路よしひろ)
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うつせみの世やも二(ふた)行く何すとか妹(いも)に逢はずてわが独(ひと)り寝(ね)む
巻四(七三三)
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現実の世は二度あるだろうか。一度しかない世に君に逢わずに私はひとりで寝ています。
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この歌も先の巻四(七三二)の歌と同じく、大伴宿禰家持(おほともすくねやかもち)が大伴坂上大嬢(おほとものさかのうへのおほをとめ)に贈った三首のうちのひとつ。
「たった一度しかないこの世に君に逢わずに私はひとりで寝ています。」との、切ないひとり寝の寂しさを素直な表現で訴えた一首ですよね。
万葉の時代の人々の寿命は現代人よりもはるかに短く、命の儚さはわれわれが想像するよりも切実なものとして感じられたはずです。
ましてや若くして最愛の妻を亡くした経験のある家持にとって、愛しい人と一緒に居られる時間はなによりも貴重なものとして感じられたことでしょう。
それゆえに、大嬢と逢えずに眠らねばならないひとりの夜は、ひときわ寂しさを強く感じずにはいられなかったのです。
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万葉集巻四
万葉集書籍紹介(参考書籍)
万葉集(1)〜〜(4)&別冊万葉集辞典 中西進 (講談社文庫) 定価637円〜〜1101円(税込み参考価格)
県立万葉文化舘名誉館長でもある中西進さんによる万葉集全四冊&別冊万葉集辞典です。
万葉集のほうは原文、読み下し訳、現代語訳、解説文が付けられていて、非常に参考になりこの4冊で一応、万葉集としては充分な内容になっています。
他の万葉集などでは読み下し訳のみで現代語訳がなかったりと、初心者の方には難しすぎる場合が多いですが、この万葉集ではそのようなこともありません。
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