万葉集入門
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日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。
(解説:黒路よしひろ)

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三島王(みしまのおほきみ)の、後に追ひて松浦佐用姫の歌に和(こた)へたる一首

音(おと)に聞き目にはいまだ見ず佐用姫(さよひめ)が領布(ひれ)振りきとふ君松浦山(まつらやま)

巻五(八八三)
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噂に聞くだけで実際にはまだ見たことのない佐用姫が領布を振ったという君を待つ松浦山よ
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この歌は三島王(みしまのおほきみ)が松浦姫伝説を詠った巻五(八七一)などの歌に追和して詠んだ一首。
三島王は舎人皇子(とねりのみこ)の子で、天武天皇の孫。

歌の内容は「噂に聞くだけで実際にはまだ見たことのない佐用姫が領布を振ったという君を待つ松浦山よ」と、「君を待つ」から同音で「松浦」に繋げて、噂にのみ聞いている松浦山を讃える一首となっています。
これはおそらくは奈良の都に帰った大伴旅人(おほとものたびと)が三島王に巻五(八七一)などの歌を披露したのでしょうね。
それに対して三島王が追和して詠んだのがこの歌なのでしょう。

大宰府での日々の土産話として松浦佐用姫伝説の歌を披露する大伴旅人の姿まで目に浮かんでくるようで、なかなかに想像の広がる楽しい一首ですね。


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万葉集巻五


万葉集書籍紹介(参考書籍)
万葉集(1)〜〜(4)&別冊万葉集辞典 中西進 (講談社文庫) 定価637円〜〜1145円(税別)
県立万葉文化舘名誉館長でもある中西進さんによる万葉集全四冊&別冊万葉集辞典です。
万葉集のほうは原文、読み下し訳、現代語訳、解説文が付けられていて、非常に参考になりこの4冊で一応、万葉集としては充分な内容になっています。
他の万葉集などでは読み下し訳のみで現代語訳がなかったりと、初心者の方には難しすぎる場合が多いですが、この万葉集ではそのようなこともありません。

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