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万葉集入門
万葉集入門
現存する日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。
(解説:黒路よしひろ)

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ももしきの大宮人(おほみやびと)は今日もかも暇(いとま)を無(な)みと里に去(ゆ)かずあらむ

右の一首は、右大臣伝へて云(い)はく「故豊島采女(なきとしまのうねめ)の歌なり」といへり。

巻六(一〇二六)
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百敷の大宮に仕える人は今日も暇がないからと里にはいかないのだろうかなあ。
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この歌も巻六(一〇二四)の歌などと同じく、右大臣橘諸兄(たちばなのもろえ)の邸宅での宴のときに誦された歌のうちのひとつ。
左注によると右大臣橘諸兄の話として、この歌は亡き豊島采女(としまのうねめ)の歌だそうです。

豊島采女については詳しいことはわかりませんが、豊島出身の采女(宮廷に仕える地方出身の女性)で歌の伝誦もまた彼女たち采女の役目のひとつだったようですね。
つまりは橘諸兄が宴の席でかつて豊島采女の口ずさんでいたこの歌を披露したわけですが、おそらくは豊島采女自身もまたこの歌を他の誰かから口誦で伝えられたものだったのでしょう。

歌の内容は「百敷の大宮に仕える人は今日も暇がないからと里にはいかないのだろうかなあ。」と、朝廷に仕える大宮人たちは忙しさを理由に今日もまた妻や恋人のいる里には行かないのだろうか、との内容の一首となっています。
奈良時代の朝廷の役人は午前中のみ出仕して午後には退出するのが基本ののんびりとした出仕体制だったようですが、なかには忙しい官職の者たちもいたのでしょうね。
奈良の京から離れた宴の席に合って、そんな大宮人を想像しながら口誦したこれもまた長閑な一首のように思います。


大宮人の集う平城京東朝集殿復元模型(平城京資料館)。


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万葉集巻六の他の歌はこちらから。
万葉集巻六


万葉集書籍紹介(参考書籍)
万葉集(1)〜〜(4)&別冊万葉集辞典 中西進 (講談社文庫) 定価620円〜〜1020円(税込み)
県立万葉文化舘名誉館長でもある中西進さんによる万葉集全四冊&別冊万葉集辞典です。
万葉集のほうは原文、読み下し訳、現代語訳、解説文が付けられていて、非常に参考になりこの4冊で一応、万葉集としては充分な内容になっています。
他の万葉集などでは読み下し訳のみで現代語訳がなかったりと、初心者の方には難しすぎる場合が多いですが、この万葉集ではそのようなこともありません。

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