万葉集入門
明日香村へ行こう
万葉集の故郷、奈良県明日香村やその周辺の史跡などを紹介しています。
机の上での鑑賞だけでなく、ぜひみなさんも万葉集の歌が詠まれた現地を訪れて歌の心に触れてみてください。
(解説:黒路よしひろ)

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芋峠(いもとうげ)芋峠神社(いもとうげじんじゃ)

今回は持統天皇や柿本人麻呂が吉野行幸の時に通ったといわれる芋峠を紹介してみたいと思います。
芋峠には現在は車が通れる道が整備されていますが、今回は古道芋峠小道を通って芋峠頂上の吉野との境まで行ってみましょう。
この道こそまさに、明日香村最後の南端です。


栢森の集落の南端に、芋峠へ向かう山道があります。
ここからは車で登ることが出来き、途中、芋峠の中腹にある役の行者像の前に出、芋峠頂上を経て吉野の千股地区に出ます。

今回はこの道を行かず、入谷へ向かう道のそばにある古道芋峠小道の入り口から歩いて入ります。
古道芋峠小道入り口へはこの車道の手前の栢森集落にある入谷への入り口から向かいます。


栢森から入谷へ向かう道を入ってしばらく行った所にあるこのような二股の道を右へ進みます。
左へ行くと女渕へ向かいます。


数百メートルほど行くと、古道芋峠小道の入り口があります。


こんな感じの山道です。


途中にはどなたが奉られたのかこんなお地蔵さんが何体もありました。


かなり険しい山道を30分ほど行くと休憩所があります。


ここまで来るともう少しで行者像のある中腹です。


芋峠道明日香側中腹。
ここは車で通れる芋峠道とつながっているので、一番最初に写真で紹介した入り口から車でも来れます。


修験道の開祖、役の行者(えんのぎょうじゃ)像。
この場所より車で通れる道を200メートルほど下ったところには、美味しい水の飲める場所もあります。


美味しい水は行者像の場所から下って行き、このような車の停められる少し広い場所の横にどなたかが設置してくださった竹筒から流れ出ています。
この写真の右側手前辺りにひとつ。
写真奥の白い看板の下辺りにもうひとつあります。


竹筒から流れ落ちる美味しい水。


さて、中腹で少し休んだら、次は行者像のそばにあるこのような案内板の所から、三軒茶屋跡を目指しましょう。
途中、少し足もとの危ない場所があるのでくれぐれも気をつけて下さい。


山道をしばらく行くと、こんな木の椅子があります。
どうやら一個目のこの椅子が下の茶屋跡のようです(笑)


さらに登って行くと、今度は祠のような井戸の跡が…
これが中の茶屋でしょうか。
どこからともなく蝦蟇の鳴き声が聴こえてきて不気味です^^;


そして最後にあるこの椅子の場所が…
上の茶屋の跡のようですね。
昭和のはじめまでは吉野と明日香の柏森をつなぐ道はこの道しかなかったので、この三軒茶屋も繁盛していたようです。

さて、ここを過ぎてまた山道をしばらく行くと今度は芋峠神社跡に出ます。


芋峠神社跡の案内板。


このような「芋峠神社」と書かれた白い板があり、木に「神」と書かれているのでここがご神体のあった場所なのかな?
僕は最初来た時はうっかりしていて、芋峠神社跡はこれだけしか残っていないのかと思っていたのですが…


じつはこの木の左横の坂を下って行くと…


このような石柱が立っていて…


当時の名残を偲ばせる敷石や灯篭、瓦などが残っていました。


う〜〜ん、なんかすごく価値のありそうな鬼瓦ですけど、罰が当たるので持ち帰らないように^^;

さてさて、あとは芋峠神社跡の入り口まで戻って、頂上を目指します。

このような場所に出たらいよいよ頂上です。
ここから竜在峠と書かれたほうに登っていくと、入谷の大仁保神社横の山道や多武峰、北の谷などからの道の接点にある竜在峠に出ます。
今回はこのまま車の通れる道へ出てしまいましょう。
ここの前の道を少し下れば…


このような車道の前に出ます。
(ここも吉野へ抜ける通り道なので車で来ることが出来ます。)
入谷付近の入り口からここまで、歩いて大体片道1時間ちょっとだと思います。
多少危険な場所もありますが、もし興味のある方はぜひ一度歩いてみて下さいね。


あと、さらに探訪したい方はここからしばらく車道を吉野方面に下りたところに、吉野の千股へ抜ける道(千股までの所要片道40分の小さな案内板があります)があるので、そちらから吉野へ抜けられるのも面白いかと思います。
以上、明日香村最南端の古道芋峠小道でした。


奥明日香・奥飛鳥(稲淵・柏森・入谷・芋峠)
稲渕  男綱  女綱

大化の改新ロケ地跡  飛鳥川上坐宇須多岐比売命神社

女渕  男渕  栢森の金毘羅さん

古道芋峠小道

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